隠れ肥満は女性が多い?その理由と解消法

一般的に多くの女性は体脂肪率が30%前後というラインを、隠れ肥満であるかどうかのボーダーとしていると言われています。
体脂肪率は20%以下であれば見た目にもしっかり痩せていて、35%あたりからふくよかに見えてくるものと認識されていますが、50%ともなると「隠れ」肥満ではなく、明らかに肥満となります。

隠れ肥満は男性に比べて女性に多いと言われていますが、これは女性ホルモンが深く関係していることが分かっています。
女性ホルモンは時には体重の増加や太る原因となることもあります。
諸説では、十分な皮下脂肪を準備しておくことによって、子孫(子ども)を外からの衝撃より守ることができる、という理由で脂肪がつきやすい体質になっているとも言われています。

女性ホルモンには大きくエストロゲンとプロゲステロンがあり、そのどちらともが女性の体を作り維持する作用を持っていますが、厳密には役割がそれぞれ違っています。
エストロゲンは卵胞ホルモンと呼ばれ、排卵に関係した卵巣・子宮の発達を促進し、バストやヒップに丸みを与えるなど女性らしい体を作ります。
他にも、カルシウムが骨から溶け出るのを抑制する作用もあります。

プロゲステロンは黄体ホルモンと呼ばれ、月経・妊娠に深く関わり、子宮内膜・子宮筋の働きをうまくコントロールしたり、出産に備えて乳腺の発達を促進します。
この黄体ホルモンは妊娠維持に欠かせず、子宮内膜が厚くなるためには黄体ホルモンの十分な分泌が必要となります。

これら女性ホルモンは、その分泌量により女性の体を痩せさせたり太らせたり等さまざまな影響を与え、ダイエットにも大きく関わっています。
更年期と呼ばれる年齢に差し掛かると、女性の体内ではエストロゲンの分泌が徐々に減少していきます。
エストロゲンには脂肪代謝促進と内装脂肪減少作用、そして満腹中枢を刺激してレプチンの分泌をコントロールするという働きもあります。
食欲を抑制するホルモンであるレプチンは、エストロゲンが減るのと比例してその分泌も減ってしまいます。

プロゲステロンは妊娠に非常に深く関係する女性ホルモンですので、妊娠を維持させるための体作りということで、水分・脂肪を溜め込む作用があります。
そのため、月経周期の中でもプロゲステロンが増加する高温期にはダイエットの効果は薄いと言われています。

肥満の解消法は運動!室内でできる有酸素運動

隠れ肥満の原因としてあげられるのは、女性ホルモンのバランスが崩れることの他に、食べ過ぎや運動不足もあります。
年齢が上がるとともに人の運動量は一般的に減っていきますので、見た目には分からない隠れ肥満予防には食事量を細くしていき、且つ、運動は少しでも行うことを心がけていくことがポイントです。
運動では特に内臓脂肪を減らす有酸素運動が良いと言われています。

有酸素運動とは、体内に酸素を取り込んで、それを糖質・脂肪の燃焼作用に用いてエネルギーに変換させます。
負荷もそれほど大きいものではないので、長時間継続が可能です。
深い呼吸をしながら酸素を十分に取り入れ、エネルギーをゆっくり燃焼させていく運動と言えます。
大腿筋など下半身の大きな筋肉を使う有酸素運動は、血行促進作用があるため、健康維持やむくみ解消、美肌効果もあります。

手軽に始められる有酸素運動では、食後15~30分間のウォーキングがお勧めです。
脂肪1gには7kcalのエネルギーがあり、有酸素運動での消費カロリーとして30分のウォーキング(普通の速度)では80kcal、ウォーキング(速足)で130kcal、となっています。
他の有酸素運動を同じ30分間した時の消費カロリーは、ジョギングで300kcal、平泳ぎで200~300kcal、踏み台昇降運動で162kcal、エアロバイクでは150~250kcalというのが目安です。

このように比較するとウォーキングでの消費カロリーは断然少なく見えますが、ウォーキングには他の有酸素運動にはないメリットがあります。
それは、激しい運動ができない高齢者などにも負担が少ない運動であること、歩く行為の延長であるため始めるハードルが低い、通勤・買い物などのついでにしたりできるので日常生活の中に取り入れやすい、といった特徴があるからです。
隠れ肥満を疑い始めたら、まずはウォーキングから始めてみましょう。