ゼニカルとサノレックスどっちが痩せやすい薬?

ダイエットに使われる肥満治療薬は、脂肪分の吸収を抑える「脂肪吸収抑制剤」と、食欲を抑える「食欲抑制剤」の2種類に大きく分類されます。
脂肪吸収抑制剤であるゼニカルは、主成分のオーリスタットが食事の脂肪分の吸収を抑制し、食欲抑制剤であるサノレックスは、主成分のマジンドールが神経伝達物質の働きを阻害することで満腹中枢を刺激し食べ過ぎを抑制します。
ゼニカル(オーリスタット)が美容外科やダイエット外来で処方される薬に対し、サノレックス(マジンドール)は健康保険も適用される医療用の薬です。

食事の脂肪分の吸収を抑えるゼニカル(オーリスタット)は、食生活に偏りがあり脂肪分を多く摂取している場合に効果的です。
一方、満腹中枢を刺激することで食事量をコントロールし、摂取カロリーを減らせるサノレックス(マジンドール)は、慢性的な過食に伴う肥満治療に効果的です。
どちらも服用すれば痩せる物ではなく、適度な運動や生活スタイルの見直しにより、摂取カロリーと同時に消費カロリーのコントロールも行うことで肥満改善の効果が得られます。

ネット通販などで比較的安価で入手できるゼニカル(オーリスタット)に対し、強い減量効果が期待できるサノレックス(マジンドール)は、健康保険適用外の自由診療の場合に費用が高額になります。
健康保険適用の場合であればサノレックス(マジンドール)1錠あたり100円前後となりますが、健康保険適用外の自由診療の場合は1錠あたり500~1000円程度と大きく差があります。
また、医療用であるサノレックス(マジンドール)の処方には、医療機関による診察や検査が必要となり、自由診療の場合はこれらの費用にも健康保険が適用されませんので注意しましょう。
さらに、初診後も定期的に処方や検査で医療機関を訪れる必要があります。
サノレックス(マジンドール)の処方を希望される場合は、受診する医療機関で掛かるおおよその費用を事前に確認しておきましょう。

服用方法は?注意点はある?

ゼニカル(オーリスタット)は、食事制限の必要は無く、毎食後1カプセル服用するだけで、2週間ほどで効果を実感できます。
主成分のオーリスタットは脂肪分の吸収を抑制するのと同時に、脂溶性ビタミン(A、D、E、K)の吸収も阻害してしまい、脂溶性ビタミン不足による諸症状(目の疲れ、肌荒れ、免疫力の低下など)を引き起こす場合もあります。
ビタミン不足が気になる場合は、ゼニカル(オーリスタット)服用前後2時間をさけ、市販されている総合ビタミン剤を飲むことで補うことができます。
服用開始後しばらくは下痢・軟便などの副作用や、まれに肝臓・胆のう・膵臓・腎臓などの疾患症状が現れることがあるので、不調を感じる場合は服用をやめ医師に相談しましょう。

サノレックス(マジンドール)は、医師の処方に従い1日1~2錠服用するだけですが、軽度なもの含め、喉の渇き、便秘、吐き気・嘔吐、睡眠障害などの副作用があります。
また、身体依存による耐性ができる副作用があるため、連続服用は3ヶ月以内となり、次の服用可能時期まで数ヶ月ほど空けなければなりません。
健康保険が適用されるのは、肥満度が70%以上またはBMIが35以上の高度肥満者の場合です。
但し、サノレックス(マジンドール)に対するアレルギーが出た方、重症の心臓・膵臓・肝臓・腎臓などの病気の方、重症の高血圧の方、脳血管に異常のある方、不安やうつ状態、精神疾患のある方、妊婦・小児などは処方を受けられません。

ジェネリック医薬品も存在するゼニカル(オーリスタット)は個人輸入も可能ですが、サノレックス(マジンドール)は向精神薬(第三種精神薬)に分類されており、覚せい剤と似た特性のある成分が含まれているため、個人輸入や海外からの持ち込みが法律で禁止されています。

ゼニカル(オーリスタット)・サノレックス(マジンドール)共に、正しい用法・用量を守り服用しましょう。